年末年始に想いを伝える心を込めた贈り物のマナー

お歳暮について

お歳暮は「一年の締めくくりに感謝の気持ちを伝える」ための贈り物です。

贈る相手との関係が続く限り、毎年贈るのが礼儀とされています。贈る時期は12月初旬から25日頃までが一般的です。

その年だけ感謝を伝えたい場合は、「御礼」などののし紙を付けてメッセージを添えると良いです。

また、贈り相手が喪中の場合でも、お祝いの品ではないため、お歳暮を贈っても問題はありません。ですが、のしはお祝いの印象がある水引を避けて、短冊のシンプルな紙に「御歳暮」と記載したものにしましょう。

お見舞いについて

休日を利用して、ご高齢の方や体調を崩されている方を訪ねる予定の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
病院に入院中の方、または施設や自宅で療養中のお相手を訪ねる際には、持参する品物に配慮することが大切です。

お菓子や果物を持参する場合は、相手の好みだけでなく、病状に合ったものかどうかを考える必要があります。可能であれば、事前にご家族の方へ確認しておくと安心ですね。

また、お花を贈る際にはいくつか注意点があります。「鉢植え（根づく＝寝つく）」は避けた方が良いとされ、血を連想させる赤い花、首が落ちる椿、弔事で使われる白い菊なども適していません。

美しいお花は心を癒してくれる素晴らしい贈り物ですが、花瓶の用意や水替えといったお手入れが必要になる場合もあります。お花屋さんで相談すれば、適切なアドバイスやおすすめのお花を提案していただけるかもしれません。

お金や品物を贈るときの表書きについて

御歳暮以外の贈り物に添える表書きは、用途に応じて適切なものを選ぶことが大切です。
「志」や「寸志」などはよく使われる表書きですが、実は相手によっては失礼にあたる場合があります。

例えば、「志」はお葬式や法事などの弔事で、お手伝いをしていただいた方にお金を渡す際に使われる表現です。一方、「寸志」は同僚や目下の方に対して使用する言葉で、目上の方には「御礼」を使うのが適切です。

少し難しく感じるかもしれませんが、適切に使い分けることができると、より心が込められます。

お土産の渡し方について

久しぶりに会う方や遠方を訪れる際など、お土産を渡す機会が増えるかと思います。
お土産を手渡しする際は、紙袋から出して両手で正面に向けてお渡しするのが基本的なマナーです。
ご自宅を訪問する場合は、紙袋をそのまま持ち帰るのが礼儀とされています。

また、外でお渡しする場合は、相手が持ち帰りやすいように紙袋ごと渡すのが一般的です。その際、「袋のままで失礼します」と一言添えると、相手への配慮が感じられ、よりスマートな対応となります。 

日本のマナーには細やかな形式などがありますが、それ以上に大切なのは贈る相手個人を思いやる気持ちですよね。

温かい言葉や真心を添えることで、贈り物がより一層心に響くものになるでしょう。

慌ただしい12月ではありますが、感謝の気持ちを大切にしながら、素晴らしい一年の締めくくりを迎えられることを願っています。

このブログや前田家の商品が、人と人とのつながりを感じられる「いいくらし」のお手伝いとなれば幸いです。

株式会社前田家